5月に開催予定だった第2戦は、新型コロナウイルスの影響により延期。外出自粛の規制は、魚達にとってはフィッシングプレッシャーの掛からない期間となったが、釣り人にとっては空白の期間となり、数ヶ月間の情報が皆無となってしまった。更に九州地方に甚大な被害をもたらした7月豪雨の影響は、豊後水道を挟んで隣に位置する愛媛県南予地方にも大雨をもたらした。記録的と言ったフレーズを何回も聞いた大雨だったが、大会直近から日差しが戻り始め、大会当日は気温30度を超える猛暑日となった。夏水位にしては例年よりも水位が高く、水温は20度の前半と7月中旬にしては低い状態だった。水質に関しては中流域、下流域は濁っていたが、肱川最上流から上流域にかけてはクリアアップが見られた為、捕食モードに入った個体の荒食いが期待された。その様な状況の中、2020年7月19日、愛媛県野村ダムにてチャプター愛媛第3戦ノリーズ&プロショップめがねのタカイCUPが開催されました。
今回優勝したのは、肱川中流の岩盤エリアを攻略した篠永修一選手。朝一に岩盤のエグレにバックスライド系ワームをフォールさせて300gと600gをキャッチ。稲生川のインレットでリミットを揃えた後、朝一に入った岩盤エリアに移動して800gを追加。その後、ストレートワームを使った1/32オンスのワッキーリグで800gと1400gを連続キャッチして入れ替えを行い3020gをウエインした。第2位は、板ヶ谷橋下の岩の張り出し周辺を狙った平井清博選手。ダウンショットのミドスト、とフットボールジグにクロー系ワームの組み合わせで1600gを筆頭にリミットを揃えて、2634gをウエインした。第3位は、肱川中流の沈下橋周辺を攻めた藤井春平プロ。フローティングカバーに入っている魚を、3.5gのテキサスリグでバイトに持ち込み2261gをウエインした。第4位は、立木とフローティングカバーをメインにパターンを組んだ村上太一選手。稲生川のインレットでキャッチしたキロオーバーが決め手となりトータル2190gをウエインした。リグは虫系ワームのフリーリグで、放置してからのフリーフォールでバイトに持ち込んだ。第5位は、中流と最下流の流れが当たるフローティングカバーを狙った伊藤達弥選手。流れを利用してカバー下にストレートワームのネコリグを送り込み、1100gを含む2110gをキャッチした。
野村ダムでは、大雨の濁流と放水による低水温が長期に渡り続いていた。それが大会直前の天候回復により、ターンオーバーの様な状態に至ったと推測される。表彰台に上がった選手は、水の流れが当たるフローティングカバー、水通しの良い場所にある岩盤、小規模インレットでキッカーとなる魚を手にしていた。数、サイズ共に恵まれなかったが、コロナ禍にも関わらず無事に開催出来た事に感謝しなくてはならない。感染対策としてマスク、更にスタッフはフェイスシールドも着用となり、炎天下での過酷なトーナメントだった。次回第4戦は8月16日に、灼熱の野村ダムで開催される予定だ。最後になりましたが、高性能なロッドとルアーを提供して下さいましたノリーズ様、高品質な偏光グラスを用意して下さいましたプロショップめがねのタカイ様、本当にありがとうございました。
天気 | 晴れ |
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気温 | 30 |
水温 | 23.5 |
水位 | 97% |
水質 | ステイン |
風 | 微風 |
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
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1位 | 62582 | 篠永 修一 | 3,020g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 62946 | 平井 清博 | 2,634g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | JB岡山23 | 藤井 春平 | 2,261g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 62276 | 村上 太一 | 2,190g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 63107 | 伊藤 達弥 | 2,110g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | 63075 | 三好 紀昭 | 2,045g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | JBII四国24 | 菊池 芳郎 | 1,850g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | 62225 | 長瀬 憲章 | 1,820g | 3匹 | 23Pts. |
9位 | 62336 | 坂本 洋司 | 1,711g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 63099 | 普光江 哲也 | 1,598g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | 62312 | 阿部 大吾 | 1,556g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | 62354 | 篠原 慶 | 1,528g | 3匹 | 19Pts. |
13位 | JBII四国21 | 井原 浩二 | 1,523g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 62537 | 角元 孝生 | 1,480g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | JBII四国25 | 石川 秀夫 | 1,460g | 3匹 | 16Pts. |
優勝 篠永修一選手 3020g
〈エリア〉肱川中流域から上流に向けての岩盤
〈釣り方〉岩盤のエグレや影にバックスライドでスライドフォールさせる。
ワッキーリグで6メートル付近までを意識してフォールさせる。
〈タックル①〉
・リグ:1/64ネイルシンカーを入れたバックスライド
・ロッド:テクナGP TAV-GP65CLJ
・リール:アルデバランBFS XG
・ライン:フロロ7ポンド
・ルアー:ティムコスキッドファイヤー3インチ
・カラー:モエビ
〈タックル②〉
・リグ:ノーシンカーワッキー
・ロッド:GWT63SLJ
・リール:バイオマスターC3000
・ライン:フロロ5ポンドロ
・ルアー:Veinパワープラス4.5インチ
・カラー:コーラ
〈メッセージ〉
コロナの影響もあり大変な中での開催でしたがチャプター愛媛のスタッフ皆様のおかげで無事大会に参加でき今回の結果となり非常に嬉しく思っています。
次戦以降も感染対策など大変だと思いますが引き続きよろしくお願いします。
第2位 平井清博選手 2634g
〈エリア①〉野村ダム全域のシャローカバー
〈エリア②〉四道橋の橋脚に絡む流木
〈エリア③〉板ケ谷橋付近の5号曝気装置周辺の岩の張り出し
〈釣り方①〉カバーベイトフィネスによるカバー打ち
〈釣り方②〉ネコリグによるフォール&シェイク
〈釣り方③〉フットボールラバージグのリフト&フォール
〈タックル①〉
・リグ:カバーベイトフィネス
・ロッド:ティムコ フェンウィック エイシス ACES70CLP+J
・リール:ダイワ SS AIR
・ライン:サンライン シューターFCスナーパー 14LB
・ルアー:ノイケ スマイルワーム マミー
・カラー:グリーンパンプキン
・その他:シンカー:サワムラ ワンナップシンカー 1/16oz
〈タックル②〉
・リグ:ネコリグ
・ロッド:ティムコ フェンウィック ゴールデンウィング GW60CULJ
・リール:ダイワ スティーズ AIR KTFコンプリート
・ライン:サンライン シューターFCスナイパー 6LB
・ルアー:ノイケ スマイルワーム ダディー
・カラー:グリーンパンプキン
・その他:シンカー:サワムラ ワンナップシンカー 1/32oz
〈タックル③〉
・リグ:フットボールラバージグ
・ロッド:ティムコ フェンウィック スーパーテクナ S-TAV65CMJ
・リール:アブ レボ エリート アカツキ KTFコンプリート
・ライン:サンライン シューターFCスナイパー 14LB
・ルアー:ティムコ キャリラバTG 3/8oz + エバーグリーン フラップクロー4"
・カラー:共にグリーンパンプキン
〈メッセージ〉
優勝には一歩届かない順位ですが、今後の釣行にて魚やフィールドから多くの事を学び、理解する事が必要であると痛感しました。
(株)ティムコ・(株)サンライン・(株)カツイチ・(有)キャリル・(株)SAWAMURAの各社様からの日頃の支援頂き、感謝とお礼を申し上げます。
西日本豪雨からの被災後約2年経過し、復旧・復興過程とコロナ禍の中ですが、地元の愛媛県西予市明間地区の皆様の理解・協力並びに、NBC愛媛チャプターの石川会長並びにスタッフの皆様の本シーズンと来シーズンのトーナメント開催への尽力に感謝いたします。
第3位 藤井春平プロ 2261g
〈エリア〉肱川 フローティングカバー
〈釣り方〉カバー撃ち
〈タックル〉
・リグ:3.5gテキサスリグ
・ロッド:リベリオン631MRB
・リール:タトゥーラSV-TW
・ライン:フロロカーボン4ld
・ルアー:Gスティック4inch
・カラー:ブラック・ブルー
〈メッセージ〉
暑い中スタッフの皆様、選手の皆様お疲れ様でした。
エンジントラブルで苦手肱川での勝負にはなりましたが何とか魚が取れて良かったです。
あと、僕をチャプターに誘って頂いた篠永先輩の格好いい姿が見えたので嬉しく思います。
年間タイトルに向けあと2戦も頑張りたいと思います。
第4位 村上太一選手 2190g
〈エリア〉肱川下流域のカバー、最下流スロープ、稲生川下流インレット。
〈釣り方〉カバーにはカバーネコ、スロープではシャッド、インレットにフリーリグ。
〈タックル①〉
・リグ:カバーネコ
・ロッド:インフィニットブレイド67mst
・リール:アルデバランbfsXG
・ライン:FCスナイパー12lb
・ルアー:レインズマグナムスワンプ(2センチ程カット)
・カラー:シュリンプブルー
〈タックル②〉
・リグ:シャッド
・ロッド:ゾディアス164l-2
・リール:レボlt6
・ライン:エクスレッド8lb
・ルアー:レベルシャッドスプリンターmr
・カラー:グレープ美人
〈タックル③〉
・リグ:フリーリグ
・ロッド:ポイズンアドレナ1611m+
・リール:アルデバランmgl
・ライン:FCスナイパー12lb
・ルアー:RVバグ3in
・カラー:ダークグリパンブルーブレーク
〈メッセージ〉
なんとか2戦連続で表彰台に立てることができました。
昨年は年間優勝を逃したので今年は取りに行きます!
そして、この状況の中開催できて、何事もなく無事に試合ができたことに感謝です。
第5位 伊藤達弥選手 2110g
〈エリア〉全域
〈釣り方〉流れのあたるフローティングカバーにネコリグかリーダーレスダウンショット
〈タックル①〉
・リグ:ネコリグ
・ロッド:ブラックレーベル68ML
・リール:SS AIR
・ライン:フロロ8lb
・ルアー:トルキーストレート4.8
・カラー:グリパン
〈タックル②〉
・リグ:リーダーレスダウンショット
・ロッド:ブラックレーベル68ML
・リール:SS AIR
・ライン:フロロ10lb
・ルアー:ドライブビーバー3.5
・カラー:グリパン
〈メッセージ〉
いつも楽しませていただいております。
地域の方々、スタッフの方々に感謝、道中のひぐらしの鳴き声にも癒されてます。
これがリザーバーの魅力ですね。
第1戦 サンライン CUP | 03/29(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第3戦 ノリーズ&プロショップめがねのタカイ CUP | 07/19(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第4戦 エバーグリーン CUP | 08/16(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第2戦 イマカツ&タックルベリー CUP | 09/27(日) | 野村ダム(愛媛県) |
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