暖冬の影響もあり全国的に桜の開花が早いと予想された令和2年の春。4月を目前に控えた野村ダムの湖畔に咲く桜は7分咲き程度。野村ダムの春本番はまだ少し先といった状況だった。木曜日から次第に天気が崩れ始め、連日降り続いた雨の影響で肱川上流から中流にかけて濁りが発生。下流エリアと稲生川は、濁りの影響が少なかった。ダムの水位は90%程だったが、雨による流入を見越してか、週末からダムが放水を行っており、濁りと雨による水温の低下が、プリスポーンの魚に影響を与えそうだった。春の温かい雨は好条件となるが、今回の冷たい雨はマイナス面に働きそうだった。大会当日は雨の影響は皆無で、スタートしてから時間の経過と共に晴れ間が広がっていった。今年はチャプター愛媛主管で中四国ブロックチャンピオンシップの開催が予定されていて、例年に増して気合いの入った選手が多い様に感じた。そして2020年3月28日、愛媛県野村ダムにてNBC チャプター愛媛第1戦、サンラインカップが開催されました。
優勝したのは、2kgアップを含む3503gをウエインした石川秀夫選手。スタート後、肱川上流のストレッチで800gをキャッチ。その後、最下流にあるワンドのカバーで600gを追加。10時前に取水塔付近のフローティングカバーで2キロアップをキャッチして3503gをウエインした。ストレッチはツインテールワームのヘビーダウンショットで、カバーはクローワームのテキサスリグと2種類のリグを使い分けていた。 第2位は、シャッドの食わせパターンを確立させていた村上太一選手。肱川上流、スロープ対岸のブッシュをシャッドで攻めて、350gと900gを連続キャッチ。午後からAスロープ下流の橋脚に移動。橋脚の木が絡んだブッシュにストレートワームのネコリグをフォールさせて2200gを追加。リミットを揃えて3435gをウエインした。第3位は、稲生川で2本のキロオーバーをキャッチした藤井春平プロ。下流の取水塔付近で800gをシャッドでキャッチした後、得意とする稲生川へ移動。上流の岩盤にストレートワームのジグヘッドワッキーをフォールさせて1300gをキャッチ。その後、稲生川中流の岩盤ポケットをテキサスリグのズル引きで攻略。キロアップを追加して入れ替えを行い3358gをウエインした。第4位は、肱川上流の護岸切れ目から岩の張り出し区間を狙った大久保光洋選手。張り出し沖の沈木が絡んだ3mから4mラインを、ラバージグにホグ系ワームの組み合わせで攻略した。ジグをダウンヒルで徐々に落として、フォール後にステイさせるパターンでリミットを揃え2677gをウエインした。第5位は、稲生川下流のワンドと最下流の曝気装置付近の岩盤ストレッチを、ビフテキリグとフットボールジグで攻めた宇都潔選手。水深4mラインに狙いを絞り、1200gを筆頭に10本以上をキャッチして2450gをウエインした。
今回の野村ダムは、降り続いた雨の影響で肱川最上流では前日から比べて水温が3℃も低下していた。そして水温だけでなく、放水により水位までもが低下して、前日良かったカバーが崩壊したといった話も聞かれた。タフなコンディションが終日続くと思われたが、10時頃に気圧が上り、日差しが強くなり始めてからダムの状況に変化が見られた。日差しや水温が上がり始めた事で魚がカバーやステージングエリアに差したと思われる。その中でもカバーの中層に浮いて来た大型のプリスポーンの個体や、ミドルレンジの岩盤や張り出しに差して来たキロアップをキャッチした選手がウエイトアップに成功していた。今回の第1戦は、新型コロナウイルスの影響で開催が危ぶまれたが、マスク着用、表彰台の間隔を空ける、隣との間隔を空けて座る等の対策を行い、過去に例のない感染予防に徹底した大会となった。続く第2戦は、5月31日に野村ダムで開催される予定だ。
最後になりましたが沢山の賞品と最強ラインを提供して下さいましたサンライン様、本当にありがとうございました。
天気 | 晴れ |
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気温 | 18° |
水温 | 14.2° |
水位 | 90% |
水質 | マッディ |
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
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1位 | JBII四国25 | 石川 秀夫 | 3,503g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 62276 | 村上 太一 | 3,435g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | JB岡山23 | 藤井 春平 | 3,383g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 62581 | 大久保 光洋 | 2,677g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 62613 | 宇都 潔 | 2,450g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | 62300 | 式地 涼 | 2,443g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | 62742 | 上村 利弘 | 2,253g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | 63099 | 普光江 哲也 | 2,183g | 3匹 | 23Pts. |
9位 | 63088 | 普光江 たけし | 1,982g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 62336 | 坂本 洋司 | 1,965g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | JBII四国23 | 亀岡 広嗣 | 1,715g | 3匹 | 20Pts. |
12位 | 62843 | 下川 黎 | 1,578g | 3匹 | 19Pts. |
13位 | 63107 | 伊藤 達弥 | 1,539g | 3匹 | 18Pts. |
14位 | 62703 | 坂本 信之 | 1,524g | 3匹 | 17Pts. |
15位 | 62624 | 真木 健太郎 | 1,496g | 3匹 | 16Pts. |
優勝 石川秀夫選手 3503g
〈エリア①〉
インターセクション下流右側のストレッチ・フローティングカバー
〈釣り方〉
カバー直下を回遊・サスペンドする個体にテキサスリグでアプローチ
〈タックル〉
・リグ:テキサスリグ 10g ・ロッド:FACT HFAC-67MHST
・リール:K.T.F. PXスーパーフィネス ・ライン:BassSEIL マジックハードR 14lb.
・ルアー:フラップクロー3.3 ・カラー:シークレットスモーク
〈エリア②〉
上流スローエリアの護岸切れ目から下流のストレッチ
〈釣り方〉
水深50cmから4mまでをヘビーダウンショットで攻略
〈タックル〉
・リグ ヘビーダウンショット 7g ・ロッド メタルウィップ HCSC65ML+PLUS
・リール K.T.F. PXスーパーフィネス ・ライン BassSEIL マジックハードR 12lb.
・ルアー ツインテールリンガー5.8・カラー シークレットスモーク
〈メッセージ〉
「野村ダムっていいフィールドだなぁ」って、練習のたびに思いました。真剣に練習したことが今回の結果に繋がり嬉しく思います!釣り人を快く迎え入れてくれる野村ダム地域の方々、明間の梅原様、サポートしていただいているエバーグリーン様に、心から感謝申し上げます。また、今大会スポンサーのサンライン様、大会運営スタッフのみなさん、ありがとうございました。四国の参加選手のみんな!今シーズンも熱い戦いをしていきましょう!
準優勝 村上太一選手 3435g
〈エリア〉
肱川上流のデッドスローエリア内
〈釣り方〉
肱川上流域の護岸をベイトフィネスでのシャッドで冠水ブッシュに絡ませながら早巻き。肱川上流域の橋脚に絡む木にカバーネコを撃ち、風が強いのと橋脚のカバーにつくバスとの距離をとりたかった為、1度ラインを完全にフリーにして確実にカバーの中に入れてボトムに落ちたらシェイクしながら上げていく。
〈タックル〉
・リグ:シャッド ・ロッド:シマノ ゾディアス164L-2 ・リール:アブガルシア レボLT6
・ライン:東レ エクスレッド8lb ・ルアー:ディスタイル ディーブローシャッド62sp ・カラー:ライムギル
〈タックル〉
・リグ:カバーネコ・ロッド イズム インフィニットブレイド67mst ・リール:シマノ アルデバランbfsXG
・ライン:東レ エクスレッド12lb ・ルアー:O.S.P ドライブクローラー4.5in ・カラー:ブラック
・その他:ハヤブサ N.S.Sフックパーフェクション1/0 2.2gネイルシンカー
〈メッセージ〉
今年でNBCチャプター愛媛に参加して2年目になります。ほとんどの休日を野村ダムで釣りをして過ごしてきた事が当たり前な事ではなく、地元の皆様やチャプター愛媛スタッフの皆様のご協力やご理解があり初めてできる事だとNBC チャプター愛媛を通して改めて感じました。ありがとうございます。
また、昨年度は勢いでやりきったので、今年度はしっかり考えて状況をしっかり掴めるように釣りをして年間優勝することが目標なので、良いスタートがきれました。
本当にありがとうございました。
第3位 藤井春平プロ 3383g
〈エリア〉
下流の取水塔から稲生川全域
〈釣り方〉
①シャッドのただ巻き
②ジグヘッドワッキーでフォール
③テキサスリグキャスト後ずる引き
〈タックル①〉
・ロッド:HSC-651ML ・リール:REVO-LV7-L ・ライン:フロロカーボン10ld
・ルアー:ステップシャッド ・カラー:キンクロセット2
〈タックル②〉
・リグ:2.2gジグヘッドワッキー ・ロッド:GWT63CL J ・リール:アルファスエアー7.2
・ライン:フロロカーボン7ld ・ルアー:ミナモ6 ・カラー:キンクロシャッド
〈タックル③〉
・リグ:3.5gテキサスリグ ・ロッド:スーパートリックスター688MML
・リール:アルデバランMg7 ・ライン:フロロカーボン10ld ・ルアー:Gスティック4inch
〈メッセージ〉
スタッフの皆様、選手の皆様お疲れ様でした。このような大会を開催出来る環境に感謝でいっぱいです。初戦からいいスタートが切れましたので、今年も年間優勝できるように次戦からも気を抜かず頑張ります!
第4位 大久保光洋選手 2677g
〈エリア〉
肱川上流、護岸エリアから、岩盤&ガレ場エリアに変わった所から下流約100mほどの岩盤岬まで
〈釣り方〉
バンクギリギリにキャスト、水深3~4mまで、ズル引きに近い感じで、コロコロ落として、止めてバイトを待つ
〈タックル〉
・リグ:OSPハンツ14g+ドライブビーバー4インチ(ブラック)
・ロッド:DAIWA ハリアー
・リール:DAIWA ジリオン
・ライン:フロロ16ポンド
〈メッセージ〉
会長はじめ、スタッフの皆さまお疲れ様でした。参加された皆さま、お疲れ様でした。次も頑張ります。
第5位 宇都潔選手 2450g
〈エリア〉
② 稲生川下流ワンド
②インターセクション下流の岩盤
〈釣り方〉
② フローティングカバーのカバー撃ち
②1/2オンスのフットボールにダットカット3インチのグリパン、水深4メールにダイレクトにフリーフォールさせる。着底後はフワッとしたシェイクやリフト
〈タックル①〉
・ロッド:F4-66、
・リール:アルデバランMg7、
・ライン:フロロ14ポンド、
・ルアー:バルキーホグ3インチの7gビフテキ、
・カラー:グリパン
〈タックル②〉
・ロッド:F5-510X、
・リール:アルデバランMg7
・ライン:フロロ14ポンド
・ルアー、ダットカット3インチの1/2オンスフットボール
〈メッセージ〉
地元の方々やチャプタースタッフ、釣り仲間の方々のおかげで楽しく釣りが出来ることに感謝します。
第1戦 サンライン CUP | 03/29(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第3戦 ノリーズ&プロショップめがねのタカイ CUP | 07/19(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第4戦 エバーグリーン CUP | 08/16(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第2戦 イマカツ&タックルベリー CUP | 09/27(日) | 野村ダム(愛媛県) |
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