酷暑の中で開催された前大会から約一月が経過。朝晩の気温は20℃を下回る様になり、日中も過ごし易くなった愛媛県野村ダム。本来なら5月末に開催される予定だった第2戦がコロナ禍で延期となった為、今回の9月27日が開催日となった。これまで8月中には全戦を消化していたので、9月下旬での開催はある意味新鮮。ダムの水位は約90%で水質はステイン。水中には小さなアオコの塊が浮遊していた。数週間前に九州地方を横断した台風の影響は皆無で、野村ダムは平穏その物といった感じだった。水中の季節はまだ夏なのか?既に秋なのか?非常に判断の難しい中、2020年9月27日、愛媛県野村ダムにてチャプター愛媛第2戦、イマカツ&タックルベリーCUPが開催されました。
今回優勝したのは、支流稲生川上流の崩落エリアを攻めた長瀬憲章選手。水中に沈んでいる木にホグ系ワームのフリーリグをリフト&フォール。引っ掛かってからのリアクションでバイトを誘い2659gをウエインした。第2位は、中流スロープ付近の岬を攻めた大久保光洋選手。岬の沖に沈んでいる木にダウンショットを引っ掛けてからのシェイク、外してからのスイミングを使い分けて、900gを筆頭にリミットを揃え2431gをウエインした。第3位は、今回の入賞で年間タイトルを獲得した村上太一選手。朝一に肱川上流のテトラ帯に入り、木が沈んでいる部分をシャッドテールワームのヘビダンで攻めてリミットメイク。その後、板ヶ谷橋付近の立木にギル系ワームのフリーリグを入れて800gをキャッチ。入れ替えを行い2350gをウエインした。第4位は、第1戦の優勝に続いて今季2度目の表彰台となった石川秀夫選手。板ヶ谷橋下の岩盤をカーリーテルワームのジグヘッドワッキーで攻めて500gをキャッチ。その後、付近にある立木をリーダーレスダウンショットで攻めてキロアップを追加。下流側にある岬でリミットを揃えた後、ブイへと移動した。ブイの直下をクランキングミノーで通して入れ替えを行い2263gをウエインした。第5位は、板ヶ谷橋下の曝気エリアを攻略した篠永修一選手。水深10mラインまでストレートワームのダウンショットを沈めて900gと750gをキャッチ。その後、肱川中流の沈下橋付近に移動。ストレッチをクランキングミノーの早巻きで入れ替えを行い2220gをウエインした。
今回の上位入賞者は、立木絡みでグッドサイズの魚をキャッチしていた。今回、野村ダムにはエビが大量発生しており、ショア沿いの立木に着いたエビを捕食する個体狙いが鍵だった様だ。クランキングミノーでキャッチされた個体と、ワームの横方向のスイミングに喰って来た個体は、ベイトフィッシュに着いてクルーズしていた個体が喰って来たと推測される。季節的には夏よりも秋側に移行していた様で、捕食対象となるベイトの種類やレンジを合わせる事が、サイズアップにつながったと感じた。今年度の年間タイトルは、3位に入賞した参戦2年目の村上太一選手が、最年少記録となる19歳で獲得した。愛媛県今治市出身である村上選手。年間タイトルが、四国のバストーナメント発祥の地である今治に戻って来た事を大変うれしく思うと共に、来年から参戦するプロ戦での活躍に期待したいと思う。
最後になりましたが、沢山のルアーを提供して下さいましたイマカツ様、タックルベリー様、本当にありがとうございました。
天気 | 晴 |
---|---|
気温 | 27° |
水温 | 23° |
水位 | 90% |
水質 | ステイン |
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
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1位 | 62225 | 長瀬 憲章 | 2,659g | 0匹 | 30Pts. |
2位 | 62581 | 大久保 光洋 | 2,431g | 0匹 | 29Pts. |
3位 | 62276 | 村上 太一 | 2,350g | 0匹 | 28Pts. |
4位 | JBII四国25 | 石川 秀夫 | 2,263g | 0匹 | 27Pts. |
5位 | 62582 | 篠永 修一 | 2,220g | 0匹 | 26Pts. |
6位 | 62537 | 角元 孝生 | 2,160g | 0匹 | 25Pts. |
7位 | 62336 | 坂本 洋司 | 1,922g | 0匹 | 24Pts. |
8位 | 62946 | 平井 清博 | 1,879g | 0匹 | 23Pts. |
9位 | 63107 | 伊藤 達弥 | 1,858g | 0匹 | 22Pts. |
10位 | 62312 | 阿部 大吾 | 1,682g | 0匹 | 21Pts. |
11位 | 63099 | 普光江 哲也 | 1,617g | 0匹 | 20Pts. |
12位 | 62624 | 真木 健太郎 | 1,388g | 0匹 | 19Pts. |
13位 | JB岡山23 | 藤井 春平 | 1,348g | 0匹 | 18Pts. |
14位 | 63088 | 普光江 たけし | 1,293g | 0匹 | 17Pts. |
15位 | 62843 | 下川 黎 | 1,254g | 0匹 | 16Pts. |
優勝 長瀬 憲章 選手 2659g
〈エリア〉
稲生川上流部
〈釣り方〉
ディープの倒木等
〈タックル①〉
・リグ フリーリグ14g
・ロッド キラーヒートストラーダレッド610MH
・リール シマノ SLX71XG
・ライン 14LB
・ルアー ドライブビーバー4インチ
・カラー ブラック
〈タックル②〉
・リグ フットボールジグ
・ロッド キラーヒートストラーダレッド610MH
・リール シマノ SLX71XG
・ライン 14LB
・ルアー ゴブリンヘッドジグ5/8oz+キッカーバグ
・カラー ブラック
〈メッセージ〉
チャプター愛媛会長ならびにチャプター愛媛スタッフの皆さま、明間地区の皆さま1年間お世話になりました。ありがとうございました。参加された選手の皆さまお疲れ様でした。
第2位 大久保 光洋 選手 2431g
〈エリア〉
中流スロープ下流岩盤岬と中流スロープ対岸大きな流木
〈釣り方〉
岩盤岬は3mボトムにある沈み木に引っかけシェイクで1000gと900gをキャッチ
流木は水深2m付近に引っかけ外してミドストで800gをキャッチ
〈タックル〉
・リグ ネコリグ1.3
・ロッド DAIWAスティーズスカイレイ
・リール DAIWAスティーズAIR
・ライン フロロ8ポンド
・ルアー OSP HP3Dワッキー5インチ
・カラー みみずぅゴーストシュリンプ
〈メッセージ〉
会長はじめスタッフの皆さま、一年間お疲れ様でした。コロナの影響で延期等大変な一年でしたが、スタッフの皆さまのおかげで、楽しくトーナメントに参加できました。ありがとうございます。また、参加された選手の皆さま一年間お疲れ様でした。
第3位 村上 太一 2350g
〈エリア〉
肱川上流テトラ、肱川中流の崩落したレイダウン
〈釣り方〉
テトラに5gのヘビダンをリフトアンドフォールで狙う。
レイダウンに10gフリーリグをダウンヒルに落としていく。
〈タックル①〉
・リグ 5gダウンショット
・ロッド ゾディアス167m-s
・リール レボalc-ib7
・ライン エクスレッド13lb
・ルアー hpシャッドテール3.1
・カラー グリパン
〈タックル②〉
・リグ 10gフリーリグ
・ロッド ポイズンアドレナ1611m+
・リール アルデバランmgl hg
・ライン モンスターブレイブz14lb
・ルアー スタッガークロー
・カラー ブラックソリッド
〈メッセージ〉
今年でチャプター愛媛に参加して2年目になりました。初年度は年間優勝を目前にして失速してしまい悔しい思いをしていたので今年このような形で年間優勝出来た事を嬉しく思います。
スタッフの皆様、選手の皆様に様々な事を教えて頂き、何不自由なく試合することができました。
ありがとうございました。
第4位 石川 秀夫 選手 2263g
〈エリア〉
板ヶ谷橋周辺の水流がブロックされる岩盤
〈釣り方〉
水深のあるカバーにリーダーレスダウンショット
〈タックル〉
・リグ リーダーレスダウンショット10g
・ロッド FACT67MHST
・リール KTF PXスーパーフィネス
・ライン BassSEIL マジックハードR 16lb.
・ルアー ダブルモーション2020モデル 3.6インチ
〈エリア②〉
最下流オイルフェンス
〈釣り方〉
オイルフェンスブイ直下の回遊バス狙い
〈タックル〉
・リグ ロングビルミノー
・ロッド FACT65M
・リール シマノ メタニウムmg
・ライン BassSEIL マジックハードR 12lb.
・ルアー LBローラー
・カラー #209 ホログラムワカサギ
〈メッセージ〉
第1戦優勝からミスの続く試合が続きましたが、今大会はミスなく終える事ができました。いつもの「釣らない」プラクティスが、その日を釣るスキルアップに繋がったように感じています。参加選手最優先で大会運営を頑張っているチャプター愛媛のスタッフのみなさん、ありがとうございました!今もなお、心配の続くコロナ禍でありますが、来期の大会が無事に開催できますことを切に願います。最後になりましたが、会場である野村ダム周辺地域の方々のご理解とご支援に心から感謝いたします。
第5位 篠永 修一 選手 2220g
〈エリア〉
板ケ谷橋下の岩盤の張り出しと肱川上流の沈下橋から上流にかけてのエリア
〈釣り方①〉
岩盤の張り出しにダウンショットでアクションをつけずにゆっくり10m付近まで浅い所から深い所に順番に落としていく釣り方
〈釣り方②〉
ハードルアーを水深1m~2.5mを早巻きで動かし、底か壁に当て一瞬止まるようなイメージで巻く
〈タックル①〉
・リグ 1/16ダウンショット
・ロッド ワイルドサイドWSS61UL
・リール シマノ ツインパワー2500S
・ライン エクスレッドフロロ 3.5ポンド
・ルアー Vein パワープラス4.5インチ
・カラー グリーンパンプキン
〈タックル②〉
・リグ ハードルアー
・ロッド フェンウィック エリートエナジー66M
・リール シマノ メタニウムMG
・ライン エクスレッド フロロ10ポンド
・ルアー ノリーズタダマキ132、OSPヴァルナ
〈メッセージ〉
前戦はペナルティで表彰台を逃し、悔しく思っていましたが最終戦で表彰台に上がり前回の悔しさを取り戻す事が出来、嬉しく思います。今回もチャプター愛媛のスタッフ皆様のおかげで無事大会に参加でき試合を楽しむ事ができました。今年1年本当にお世話になりありがとうございました。
第1戦 サンライン CUP | 03/29(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第3戦 ノリーズ&プロショップめがねのタカイ CUP | 07/19(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第4戦 エバーグリーン CUP | 08/16(日) | 野村ダム(愛媛県) |
第2戦 イマカツ&タックルベリー CUP | 09/27(日) | 野村ダム(愛媛県) |
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