まだ残暑を引きずっている旧吉野川でチャプター徳島最終戦ノリーズCUPが開催された。
定水位でカレントも少ないコンディション、おのずと水質も若干悪い濁りが全域でみられた。
カレントの影響が得られない状況で頼りになるのは風、しかしあまり期待できない予報であった。
バスの活性が低いと考えられるなか、潜んだり逃げ込んだりするカバー周辺で動きのある活性の比較的高い個体を仕留めてきた選手たちが上位に名を連ねることになった。
優勝の平井清博選手はベテラン中のベテラン。ここ数年は台頭してくる若手に後塵を拝していた感があるが、高い洞察力やアプローチや技術は一流!下流アシ地帯周辺にクルーズしてくる良型の個体のみきっちり3本仕留めてきた。表彰台には何度も上っているが頂点は久しぶり、笑顔の優勝となった。
準優勝は亀井晴紀選手。同フィールドで2週連続の公式戦が開催されていたことを安定した実力者が見逃すはずはない。多くは語らなかったがスロープ周辺や比較的近いエリアで揃えてきた個体は再放流バスの可能性もある。いずれにせよお見事である。
3位の佐藤健人選手は本気トーナメンター第一線を退きながらもチャプター徳島の楽しさを満喫してもらっている一人。誰も攻めないほどのカバーの奥の奥からビッグワンを引きずり出し、厳しい状況からのリミットメイクで表彰台に輝いた。
4位入賞のベテラン渡辺選手も、5位入賞で年間タイトルを狙っていた阿部選手も、表彰インタビューで出てきた言葉は「上流カバー」というワードだったことからも、晩夏の旧吉野川で魚の位置がめまぐるしく動き続けるコンディションを攻略するひとつのキモはそこにあったことが伺える。
コロナ禍に翻弄された2020年度のチャプター徳島であったが、NBC本部より支給されたフェイスガードで感染拡大対策のもと延期や代替となりながらも全4戦を事故もなく無事に開催されたのは、チャプター徳島に関わる様々な多くの方々の尽力とスタッフ・選手たちの意識の高さであったことは間違いない。
これからも新しい生活様式は続くだろう。それでもフィールドを守り地元の方々との協力・信頼関係を築きあげながら、選手たちが全力で競技と旧吉野川というフィールドを存分に楽しめるチャプター徳島2021年度が開幕されることを期待したい。
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 62946 | 平井 清博 | 3,879g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | JBII四国1 | 亀井 晴紀 | 3,384g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 63097 | 佐藤 健人 | 3,001g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 62841 | 渡辺 康司 | 2,621g | 3匹 | 27Pts. |
5位 | 62312 | 阿部 大吾 | 2,443g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | 62752 | 北 和広 | 1,643g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | JBII四国20 | 白井 優 | 1,242g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | JBII四国2 | 牧野 陽平 | 965g | 2匹 | 23Pts. |
9位 | 62740 | 武市 浩二 | 932g | 1匹 | 22Pts. |
10位 | JBII四国10 | 横山 修史 | 879g | 1匹 | 21Pts. |
11位 | JBII四国14 | 植田 誠寛 | 604g | 1匹 | 20Pts. |
12位 | 62471 | 川村 達郎 | 538g | 1匹 | 19Pts. |
13位 | 62754 | 上木 浩吉 | 464g | 1匹 | 18Pts. |
14位 | 62768 | 山田 一哉 | 423g | 1匹 | 17Pts. |
15位 | JBII四国9 | 西岡 一樹 | 349g | 1匹 | 16Pts. |
1位:平井清博、3879g
<タックル>
①ロッド:ティムコ フェンウィック スーパーテクナ S-TAV610CMH+J、リール:ダイワ エアド レッドチューン 100HL KTF、ライン:サンライン シューターFCスナーパー 14LB、ルアー:ジャッカル ファイボス 3.8、フック:カツイチ DECOY キロフックハイパー ワーム13 #3/0、スイベル:カツイチ DECOY オープンスイベル L、シンカー: ジャッカル タングステンカスタムシンカー 3/16oz
②ロッド:ティムコ フェンウィック エイシス ACES68CMJ、リール:ダイワ スティーズ A TW 1016H KTF、ライン:サンライン シューターFCスナーパー 14LB、ルアー:ノリーズ フラチャット 3/8oz
<エリア・スポット>
①②旧吉野川下流のアシ際
<リグ・ヒットパターン>
①リーダーレス・ダウンショットをアシ際と50cm離して交互へピッチングして、50cm離してバイト、1,300gを2本キャッチ
②アシ際でのバイトが無くなった為、アシ際をファースト・ムービング(ブレード・ジグ)にて、アシ際から離してリトリーブして、1,200gを1本キャッチ
コメント:2013年から7年ぶりの旧吉野川での優勝となりました。旧吉野川のフィールド・コンディション悪化から成績を崩し、キャリア・ピークを過ぎ、スランプを経ての優勝となり、達成と安堵感を得ています。まだまだ今後の釣行にて魚やフィールドから多くの事を学び、理解する事が必要であり、スキルアップに精進します。(株)ティムコ・(株)サンライン・(株)カツイチ・(有)キャリル・(株)SAWAMURAの各社様からの日頃の支援頂き、感謝とお礼を申し上げます。コロナ禍の中ですが、参加者の皆様の理解・協力並びに、NBC徳島チャプターの石川会長並びにスタッフの皆様の本シーズンと来シーズンのトーナメント開催への尽力に感謝いたします。
2位:亀井晴紀、3384g
<タックル>
①ロッド:エバーグリーンインスピラーレブラックレイブン、ルアー:メタルマウス、ライン:エクスレッド10ポンド
②ロッド:エバーグリーンセルペンティサイトイーグル 、ルアー:セクシーアンクル4inchネコリグ、ライン:エクスレッド4ポンド
③ロッド:エバーグリーンセルペンティサイトイーグル、ルアー:アベラバ0.9g+アンクルゴビー2.5inch、ライン:エクスレッド4ポンド
<エリア・スポット>
①スロープ上流のリップラップ
②三ツ合堰対岸のアシ
③スロープ対岸のウィードパッチ
<リグ・ヒットパターン>
①リップラップの上を引いて来ると出ました。
②アシの前にあるウィードパッチにフォールでバイトをとりました。
③ウィードに沿ってフォールさせてボトムシェイクで食わせました。
3位:佐藤健人、3001g
<タックル>
①rod: BLX SG 7011MHXB-FR、reel:STEEZ SV TW 1012SV-XH、line:モンスターブレイブZ14lb、lure:ラトリンチューブホグ3.8inch、sinker:バザーズワームシンカーNEW BULLET 5g、hook:STEEZ WORM HOOK SS 4/0
②rod:リベリオン701HRS、reel:LUVIAS FC LT 2500S-XH、line:UVFモアザンデュラセンサー8ブレイド+Si 2号、lure:パワーフィネスジグSS4.7g +シュリンピード半分ちょいカッ ト。
<エリア・スポット>
①上流エリアのカバー
②中、下流の流れの当たらないブッシュの奥
<リグ・ヒットパターン>
①カバーの中で極力1投に時間をかけて誘う事を心掛けた。
②ブッシュの奥をパワーフィネスジグSSのパワーフィネスで撃つ。
コメント:選手の皆様、役員の皆様、一年間お疲れ様でした。また来年も開催出来る事を願っております。宜しくお願い致します。
4位:渡辺康司、2621g
<タックル>
①②ロッド71MH
③ロッド76H
<エリア・スポット>
①三つ合い橋上流葦の奥
②川崎橋下流葦奥の浮き草
③川崎橋上流の葦に流れついた浮き草
<リグ・ヒットパターン>
①7gダイナゴン(アメザリ)テキサス、葦奥にウェッピング
②7gダイナゴン(アメザリ)テキサス
③10gダイナゴン(アメザリ)リーダーレスダウンショット
コメント:地元の方、スポンサー様、スタッフ、選手の皆さん、ありがとうございました。
5位:阿部大吾、2443g
<タックル>
スピニング69M、デプス カバースキャット2.5(霞ジンゴローム)、サンラインPE(キャリアハイ6)1.2号直結
<エリア・スポット>
川崎橋上流沈船、藍住上流ブッシュ、JT対岸
<リグ・ヒットパターン>
中、上流域の流れが当たるカバーにパワーフィネスでのカバー撃ち。
コメント:最終戦、自分の力を出し切り入賞出来たこと大変嬉しく思います。年間争いの結果は少し残念な所はありましたが、最高の一日になりました。選手、スタッフの皆様に感謝致します。
第1戦 サンライン/アルティメイトワールド CUP | 03/15(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
第2戦 エバーグリーン CUP | 07/26(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
第4戦 ノリーズ CUP | 08/30(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
第3戦 イマカツ CUP | 09/13(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
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