収まりつつあった新型コロナウィルス感染症が再び拡大の兆しをみせるなか、ウィズ・コロナとして徹底的な防止策を講じたうえでチャプター徳島第2戦エバーグリーンCUPが旧吉野川で開催された。
当初4月だった予定が延期となり、例年あまり開催されないアーリーサマーでの一戦は選手たちがどう攻略してくるのかが大きなみどころだと思われた。
しかし猛烈な梅雨の影響がフィールドコンディションを著しく変化させてしまう。
濁ってはしばらくして落ち着き、また濁っては落ち着くのを繰り返す水質・・・今戦も前日プラクティスでは競技エリア最上流ほどで見られていた濁りが、大会当日は全域に拡がりをみせていた。
かなり厳しい状況ではあったが、水質変化のある場所や魚が動き出すタイミングなどを考慮してうまく魚を反応させてきた選手は貴重なキーパーをウェイインに持ち込んだ。
そのなかでも各種マンメイドストラクチャーを軸に攻め抜いてきた選手が一回り大きな個体を獲得し上位に名を連ねることになった。
優勝は春先に抜群の強さをみせる阿部大吾選手。かなり厳しいコンディションだからこそ阿部選手の繊細で丁寧な戦術が活きることになり、良型を2本で唯一の2キロオーバー!誰しもが感嘆するような美しい釣りを見せつけて頂点に輝いた。
準優勝の植田誠寛選手は四国内ありとあらゆるフィールドで実績を積んでいる凄腕ベテラン選手。坂東谷川入り口のテトラをバックスライドで攻略。大小7本を仕留めてキーパーを揃え表彰台を飾った。
3位には久次米良信選手。最下流の水門絡みスポットで活性の高い個体をクランキングで反応させたり、繊細なジグヘッドで口を使わせたり多彩な攻めでリミット達成!見事な入賞となった。
4位の濱松選手や5位の三好選手も表彰インタビューで「リップラップ」というワードが出てきたことからも、「濁ったときはカタいモノのそばにタイトに付く」と昔から言われてている旧吉野川の攻略セオリーのひとつは時代が変わろうが普遍的なものであることを、この極めて厳しい状況の一戦で証明したことになろう。
次回は予定通りであれば晩夏に開催されることになる。なにはともあれ、選手たちが全力で戦い、泣き、笑い、賞賛の拍手が大きく響く大会が開催されることを期待したい。
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 62312 | 阿部 大吾 | 2,479g | 2匹 | 30Pts. |
2位 | JBII四国14 | 植田 誠寛 | 1,950g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | JBII四国4 | 久次米 良信 | 1,755g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | 62767 | 濱松 祐司 | 1,510g | 2匹 | 27Pts. |
5位 | JBII四国12 | 三好 教仁 | 1,498g | 2匹 | 26Pts. |
6位 | 62740 | 武市 浩二 | 1,442g | 2匹 | 25Pts. |
7位 | JBII四国7 | 相原 照平 | 1,229g | 2匹 | 24Pts. |
8位 | 62752 | 北 和広 | 1,143g | 1匹 | 23Pts. |
9位 | 62374 | 白井 伸幸 | 899g | 1匹 | 22Pts. |
10位 | 62754 | 上木 浩吉 | 892g | 1匹 | 21Pts. |
11位 | JBII四国10 | 横山 修史 | 775g | 1匹 | 20Pts. |
12位 | 62768 | 山田 一哉 | 741g | 1匹 | 19Pts. |
13位 | 62887 | 河野 友哉 | 638g | 1匹 | 18Pts. |
14位 | 62946 | 平井 清博 | 320g | 1匹 | 17Pts. |
15位 | 62835 | 森本 雅雄 | 308g | 1匹 | 16Pts. |
1位:阿部大吾、2479g
<タックル>
6.7ft ベイトフィネス、アルデバランBFS XG3、サンラインFCロックバイト8lb
<エリア・スポット>
共栄橋の橋脚
<リグ・ヒットパターン>
1/96のネイルシンカーを挿入したO.S.Pドライブスティック3.5(ダークシナモンブルー&ペッパー)のバックスライドを橋脚にアプローチ。フォール、ステイで。
コメント:今回無事に2戦目が開催でき、最高の結構で終われましたこと感謝いたします。スタッフ、選手の皆様、ありがとうございました。次戦も無事に開催されますよう願っております。
2位:植田誠寛、1950g
<タックル>
ロッドスティーズ TOPGUN リール スティーズTN LTD SV 103HL ライン フロロ14lb
<エリア・スポット>
①最上流テトラ
②最上流インサイドのカバー
<リグ・ヒットパターン>
ドライブスティックファット(ゴリミソブラック) ノーシンカーバックスライド(オフセットセッティング)フォール
コメント:運良くリミットメイクできローウエイト戦の予想もしないお立ち台で、びっくりポンでした。サポートしていただいているOSP様何時もありがとうございます。
3位:久次米良信、1755g
<タックル>
①ロッド:HUMS-61LST、リール:17COMPLEX CI4 C2500、ライン:アブソルートMG4lb
②ロッド:HUMRC-60MLG、リール:TATULA SV6.3R ZPISPL、ライン:アブソルートMG10lb
③ロッド:HUMRS-72ML-2、リール:15ルビアス2506、ライン:MaxPowerPE0.8/アブソルート8lb
<エリア・スポット>
①②③下流域
<リグ・ヒットパターン>
①GENTEN1.2gジグヘッド+スリーピース3in ナチュラルグリーンブルーでリップラップの張り出しを丁寧に探る
②リップラップをシャロークランクHU-70で
③ワッパー3inでリップラップから壁に変わる水のヨレにフォール(フック:フッキングマスターED1/0)
コメント:役員スタッフの皆さん大会運営ありがとうございます。サポートしてくださるハイドアップ様、イグニション様いつもありがとうございます。
4位:濱松祐司、1510g
<タックル>
①バンタム164MLG. ジリオンTWSV.フロロ12ポンド
②FACT67MHST. アルデバランmgl. フロロ14ポンド
<エリア・スポット>
①旧吉野川サッカー場前
②馬詰めテトラ
<リグ・ヒットパターン>
①スーパーモグラチャターTG +バスエネミースティック4inを濁りを考えてリップラップをスローに通す
②ドライブビーバー3.5 フリーリグをテトラの岸から最初のブレイクで放置
コメント:状況変化に上手く合わせる事ができミスはあったものの貴重な2フィッシュでの入賞は素直に嬉しく思います。大変な情勢の中、スタッフの皆様、大会運営ありがとうございました。
5位:三好教仁、1498g
<タックル>
ロッド:テムジンスパイダー、リール:ストラデッックci4 2000、ライン:サンラインFCスナイパー3ポンド
<エリア・スポット>
ジェラート前と将棋や前
<リグ・ヒットパターン>
ECOスワンプクローラー(プロショップオオタカ オリジナル)0.9gネールシンカーのネコリグをリップラップを岸から1~2メートルぐらいまでシェイクしながら落としていく
コメント:第2戦コロナウイルス感染予防をしながらの試合。スタッフの皆さん色々と大変だと思いますが 3戦目 4戦目もよろしくお願います 選手の皆さんコロナに気をつけて頑張りましょう。
第1戦 サンライン/アルティメイトワールド CUP | 03/15(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
第2戦 エバーグリーン CUP | 07/26(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
第4戦 ノリーズ CUP | 08/30(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
第3戦 イマカツ CUP | 09/13(日) | 旧吉野川・今切川(徳島県) |
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