観測史上最速で梅雨が走り抜けていった旧吉野川でチャプター徳島第3戦イマカツCUPが開催された。
上位入賞者のウェイトを鑑みれば釣れている印象を受けるが、決してイージーでは無く「すっぽ抜け(喰わせたはずのバスがルアーを吐き出してバレる)にやられた」と多くの選手が口にしていた。
灼熱の炎天下とはいえ水中のコンディションはアフターからアーリーサマーに移行する段階であり、満水定水日だが断続的に吹いている風の影響もあって若干ながら魚の活性上昇には繋がっているものの、一時的に魚が散っている状況で狙うべくスポットに入るタイミングやアプローチはシビアなものだったと思われる。
経験値や思考力が試される日、フタを開ければさすがの中堅~ベテラン選手たちが良型を持ち込み上位に名を連ねた。
優勝は森本雅雄選手。急な別れとなってしまった釣り友より譲り受けたタックルをボートに積み込み、万感の思いで立つ3年ぶりの表彰台が念願の初優勝。『だいこくさん』の異名を持つ神様の化身がついに頂点に輝いた。
準優勝は上木浩吉選手。勝てる戦いを実践し勝つための釣りを展開、厳しい条件のなか自らを信じ攻め抜いてウェイインした重量は堂々の3キロオーバー。優勝には及ばなかったものの、さすがの実力を皆に知らしめた。
3位には植田誠寛選手。旧吉野川上流域のみでの戦いに照準を絞り基本に忠実なテキサスリグやノーシンカーサイト駆使した多彩な攻めで魚に口を使わせ好ウェイトを持ち込んだ。
旧吉野川育ちの天才亀井選手が4位、5位の岡選手は東条銀山河口旭川に参戦経験のある猛者。今回は若手の勢いだけで表彰台の座を奪うのは難しい一戦になったようだ
屈指のタイダルリバーフィールド旧吉野川とはいえ昨今は他レジャーの共有水面利用者が多く少なからずストレスを抱える選手も増えてきたであろうことは、参加者が若干ながら減少していることからも伺える。しかし現在の選手たちが持つ高い意識はこれからハイシーズンを迎えるにあたり、お互いに気持の良いレジャーを楽しめる基盤となるはず。今後も一般アングラーの手本ともなるべき行動で続けていけるよう期待したい。
天気 | 晴れ |
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気温 | 24~31 |
水位 | +50→+70 |
水質 | ややクリア |
風 | 東の風3m |
順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
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1位 | 72630 | 森本 雅雄 | 3,620g | 3匹 | 30Pts. |
2位 | 72671 | 上木 浩吉 | 3,170g | 3匹 | 29Pts. |
3位 | 72494 | 植田 誠寛 | 2,840g | 3匹 | 28Pts. |
4位 | JBII四国2 | 亀井 晴紀 | 2,548g | 2匹 | 27Pts. |
5位 | JB岡山22 | 岡 大貴 | 2,510g | 3匹 | 26Pts. |
6位 | JBII四国8 | 大山 真尭 | 2,450g | 3匹 | 25Pts. |
7位 | JBII四国3 | 三好 教仁 | 2,319g | 3匹 | 24Pts. |
8位 | JB岡山21 | 横溝 浩 | 1,788g | 2匹 | 23Pts. |
9位 | JBII四国10 | 白井 優 | 1,691g | 3匹 | 22Pts. |
10位 | 72859 | 上村 利弘 | 1,612g | 3匹 | 21Pts. |
11位 | JBII四国13 | 藤井 春平 | 1,282g | 2匹 | 20Pts. |
12位 | 72560 | 山口 直人 | 1,225g | 2匹 | 19Pts. |
13位 | 72408 | 谷口 雅信 | 1,127g | 2匹 | 18Pts. |
14位 | JBII四国11 | 六車 駿一 | 1,078g | 2匹 | 17Pts. |
15位 | 72608 | 阿部 大吾 | 898g | 1匹 | 16Pts. |
16位 | JBII四国5 | 星野 耕示 | 769g | 1匹 | 15Pts. |
17位 | 72905 | 宝子丸 憲康 | 725g | 1匹 | 14Pts. |
18位 | 72759 | 平井 清博 | 531g | 1匹 | 13Pts. |
19位 | 72740 | 坂本 洋司 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
20位 | 72770 | 朝比奈 寛文 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
21位 | JBII四国7 | 篠原 慶 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
優勝:森本雅雄、3620g
<タックル>
①ロッド オライオン ユミハリ、ライン バスザイルマジックハードR14lb、ルアー エッジブレイカー
②ロッド ヘラクレスLTS、ライン バスザイルマジックハードR14lb、ルアー エッジブレイカーのテキサスリグEGタングステンバレットシンカー14g
③ロッド ブルーマイスターLTS、ライン バスザイルマジックハードR16lb、ルアー コイケシュリンプ エクストララージ
<エリア>
川崎橋周辺のアシ
<コメント>
参加された選手の皆様、運営スタッフの皆様お疲れ様でした。サポートして頂いているエバーグリーンインターナショナル様、最高のタックルをありがとうございます。今年初めに釣り仲間が亡くなられ遺族の方から彼が使っていたリールを預り、ストレージに入れて今大会出場させて頂きました。彼の力に大きく助けられ優勝できたと思っております。次戦からも彼の分までしっかりと頑張りたいと思います。
準優勝:上木浩吉、3170g
<タックル>
①ベイト64L
②スピニング61UL
<エリア>
共栄橋
<リグ・ヒットパターン>
ネコリグ
①DSTYLE トルキーストレート4.8
②DSTYLEマイティーストレート4.3
橋脚をタイトにスイミング。表層付近はマイティーストレート4.3、0.6gネコリグ。中層からボトムまでをトルキーストレート4.8、1.8gネコリグを使い分ける。
<コメント>
運営スタッフの方々、参加された選手の皆さま、熱い中お疲れ様でした。最終戦もこの調子で頑張ります。
3位:植田誠寛、2840g
<タックル>
①ロッド7ft1inヘビー、リールジリオン9対1ハイギア左巻き、ラインフロロ14lb、フック2/0ストレートフック
②ロッド6ft4inライト、リール2506スピニング、ラインフロロ4lb、フック2/0
<エリア>
①ありさと島のカバー
②上流域左岸オーバーハング
<リグ・ヒットパターン>
①ルアードライブビーバー3.5アメザリ、10gテキサスリグ:カバー入れフォール
②ルアーファットヤマセンコー3inノーシンカー:サイトフィッシング
4位:亀井晴紀、2548g
<タックル>
ロッド:イマカツロデオライド ファイティングフィネス61L、ルアー:イマカツ ダンベルクラブ1.3グラムジグヘッドワッキー、リール:ヴァンキッシュ2500S、ライン:3ポンドフロロ
<エリア>
旧吉野川上流域
<リグ・ヒットパターン>
プラに入れて無かったので、サイズを選べるサイトメインのプランを立てました。いいサイズが見えると期待して、エリア上流域に入りましたが、読み通りシェードに着く魚をサイトで捕ることができました。魚を観察してるとボトムを見てる素振りをしてたので、甲殻類系かなと思い、ダンベルクラブのジグヘッドワッキーを選択しました。
<コメント>
イマカツcupで入賞でき、とても嬉しいです。年間優勝を目指します!
5位:岡大貴、2510g
<タックル>
<エリア>
<リグ・ヒットパターン>
<コメント>
第1戦 サンラインCUP | 03/09(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
第2戦 エバーグリーンCUP | 05/18(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
第3戦 イマカツCUP | 06/29(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
第4戦 ノリーズCUP | 09/07(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
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