残暑厳しいなかの旧吉野川でチャプター徳島最終戦ノリーズCUPが開催された。
定水位ながら若干のカレントが得られるコンディション、しかし水質があまり良くなく薄い濁りが全域でみられた。
風による活性上昇もあまり期待できない予報でバスの活性が低いと考えられるなかでも、幸いなことに潜んだり逃げ込んだりする水中植物カバーの育成が一時期のように戻ってきていた。
ビッグワンこそ出なかったが、件のウィードパッチやストラクチャーから比較的よい個体を仕留めてきた選手たちが上位に名を連ねることになった。
優勝の長岡希光選手は岡山・広島で活躍する実力派。瀬戸内海を渡りチャプター徳島に初参加で初優勝の快挙!ライブスコープを導入するなど最新のトーナメント戦術を駆使しての勝利は地元四国の選手たちへの影響も少なくなかっただろう。
準優勝は阿部大吾選手。春先の繊細な釣りが得意というイメージはもう過去のこと。今やオールシーズンでその実力を発揮し過去3年連続で中国四国ブロック大会出場する。そして今年もブロック大会権利獲得となる見事な準優勝を飾った。
3位の岡大貴選手は生野銀山湖や東条湖のJB戦で腕を磨き今年は岡山と四国JB戦やチャプター旭川にも参戦している本格派。様々なフィールドを熟知した経験値に培われた釣りスタイルで前戦に続き連続表彰台に輝いた。
粘り強くタイトでフィネスな釣りが必要だと思われた今戦だが4位入賞のベテラン上木選手はストラクチャー付近で横の動き(スイミング)による釣果、背水の陣で5位入賞を果たした坂本選手もチャターが無効とみるやポッパーに切り替えてアグレッシブな釣りで表彰台をつかんだ。濁りのある晩夏の旧吉野川で、どうやって他選手の獲れない魚を仕留めてくるかのヒントはこういうところにあるのかもしれない。
徐々に参加者が減少していた2025年度のチャプター徳島であったが、ここにきて岡山や京阪神からの参加者が増えてきたのは朗報。全国的にも屈指のタイダルリバーフィールド旧吉野川の面白さ難しさをトーナメントを通して競い合えるチャプター徳島は実に魅力的な大会だといえる。ただ毎年こうやって大会を開催できているのは、地元行政との密接な関係や地域の皆さんの協力あってのこと。来年度も盛大に開幕戦を迎えられるようオフシーズンも水面利用者として節度ある行動をし、貴重なフィールドを守っていけるようにしたい。
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 25~31 |
| 水位 | +60→+70 |
| 水質 | ややマッディ |
| 風 | 微風のち東3m |
| 順位 | ゼッケン | 氏名 | 重量 | 匹 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 72601 | 長岡 希光 | 2,463g | 3匹 | 30Pts. |
| 2位 | 72608 | 阿部 大吾 | 2,153g | 3匹 | 29Pts. |
| 3位 | JB岡山22 | 岡 大貴 | 1,927g | 3匹 | 28Pts. |
| 4位 | 72671 | 上木 浩吉 | 1,825g | 3匹 | 27Pts. |
| 5位 | 72740 | 坂本 洋司 | 1,703g | 3匹 | 26Pts. |
| 6位 | 72859 | 上村 利弘 | 1,670g | 3匹 | 25Pts. |
| 7位 | JBII四国11 | 六車 駿一 | 1,603g | 2匹 | 24Pts. |
| 8位 | 72494 | 植田 誠寛 | 1,478g | 2匹 | 23Pts. |
| 9位 | JBII四国5 | 星野 耕示 | 1,106g | 3匹 | 22Pts. |
| 10位 | 72552 | 辻元 寛人 | 1,008g | 2匹 | 21Pts. |
| 11位 | JB岡山14 | 妹尾 勇輝 | 905g | 2匹 | 20Pts. |
| 12位 | 72560 | 山口 直人 | 860g | 1匹 | 19Pts. |
| 13位 | 72770 | 朝比奈 寛文 | 603g | 1匹 | 18Pts. |
| 14位 | 72774 | 林 克典 | 580g | 1匹 | 17Pts. |
| 15位 | 73100 | 井原 浩二 | 533g | 1匹 | 16Pts. |
| 16位 | JBII四国8 | 大山 真尭 | 485g | 1匹 | 15Pts. |
| 17位 | JBII四国2 | 亀井 晴紀 | 472g | 1匹 | 14Pts. |
| 18位 | 72630 | 森本 雅雄 | 454g | 1匹 | 13Pts. |
| 19位 | 72947 | 吉村 真幸 | 346g | 1匹 | 12Pts. |
| 20位 | JBII四国3 | 三好 教仁 | 305g | 1匹 | 11Pts. |
| 21位 | 72592 | 下野原 翼 | 287g | 1匹 | 10Pts. |
| 22位 | 72408 | 谷口 雅信 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
| 23位 | 72759 | 平井 清博 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
| 24位 | 72905 | 宝子丸 憲康 | 0g | 0匹 | 5Pts. |
優勝:長岡希光、2463g
<タックル>
Rod : GLADIATOR MAXIMUM GX-72MH+C BALTORO HEAT2
Reel : STEEZ AⅡ TW 1000XHL
Line : ZALT's THE BLACK 14lb
Luer : BATABATA CREW 3.5inch
<エリア>
市場橋の橋脚/市場橋周辺のウィードパッチ
<リグ・ヒットパターン>
バタバタクロー3.5inchの7gフリーリグを使用。フリーフォール・3秒ステイ・スイミング・3秒ステイ。このアクションで狙っていく釣りとライブスコープを使用してフォールで追わせて食わせる2パターンの釣りでした
<コメント>
運営スタッフの皆様、参加された選手の皆様、熱い中1日お疲れ様でした。初参戦にて初優勝。有終の美を飾ることができ、非常に満足しています。来年度もスポットにはなりますが参戦させて頂けたらと考えています。その際は皆様宜しくお願い致します。
準優勝:阿部大吾、2153g
<タックル>
①66MLスピニング、シマノコンプレックスF6HG、サンラインシューターFCスナイパー5lb
②71MHベイト、シマノメタニウムHG、サンラインシューターFCスナイパー16lb、ザップバウヘッドTG 10g
<エリア>
①三ツ合橋橋脚
②二連取水塔上流
<リグ・ヒットパターン>
①デプス スレンダースキャット 4インチ(グリーンパンプキン)0.9gジグヘッドワッキーで橋脚の基礎付近をスイミング
②デプス バルビュータ 4インチ(グリーンパンプキン)倒木に絡むウィードカバー狙い
<コメント>
台風の影響もありとても難しい状況、自分のミスも有り苦しい展開でしたが、常の練習を信じて最後までやりきれました。選手の皆様、スタッフの皆様に感謝いたします。有り難うございました。
3位:岡大貴、1927g
<タックル>
<エリア>
<リグ・ヒットパターン>
<コメント>
4位:上木浩吉、1825g
<タックル>
①61ULスピニング、フロロ4LB
②③61ULスピニング、PE0.6号+リーダーフロロ6LB
<エリア>
①三ツ合橋橋脚付近
②新高橋橋脚付近
③旧3連ワンドリップラップ
<リグ・ヒットパターン>
①DSTYLEマイティーストレート4.3インチ0.6gネコリグを橋脚付近のバンクでヴィードに当て過ぎないようにスイミング
②③レイドジャパン ペラー 3.5インチ0.9gダウンショットをバンク、リップラップに絡むヴィードパッチの上をスイミング
<コメント>
運営スタッフの皆様、選手の皆様暑い中お疲れ様でした。来年もよろしくお願い致します。
5位:坂本洋司、1703g
<タックル>
ロッド:ベイト64Lライン:サンライン FCスナイパーBMS AZAYAKA 10lb
<エリア>
馬詰テトラ対岸リップラップエリア
<リグ・ヒットパターン>
ルアー:O.S.Pラウダー60
ヒットパターン:水質濁りと言う事で本来バズベイトパターンもありでしたが切れウィードが邪魔してまともに引けない…音と波紋でバスに気づいてもらえるルアーとしてポッパーに辿り着き本番に挑み6バイト3フィッシュ。リップラップのエッジに居るバス狙いでした。
<コメント>
今年のチャプター徳島はダメダメで最終戦守る物もなくノーフィッシュ覚悟で狙うは優勝のみ!で挑んだ最終戦。可能性のあったポッパーのO.S.Pラウダー60で大半やり切りエキサイティングな試合ができ3本1700g台で5位入賞とはラッキーな最終戦でした。今シーズン参加された選手の皆さん、会長をはじめとするスタッフの皆さんお疲れ様でした。
| 第1戦 サンラインCUP | 03/09(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
| 第2戦 エバーグリーンCUP | 05/18(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
| 第3戦 イマカツCUP | 06/29(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
| 第4戦 ノリーズCUP | 09/07(日) | 徳島県 旧吉野川 今切川水辺プラザ |
| 年間ポイントランキング |