第４戦 エバーグリーン CUP
観測史上最も遅い梅雨明けとなった四国地方。そして梅雨明け宣言の週末開催となった今大会。これから野村ダムは、夏本番を迎えようとしていた。ダムの水位は満水時の約80％、大会
1週間前に降った大雨で若干水位は上がった様だが、例年通りの夏水位に調整されていた。水質は肱川、稲生川の最上流はクリア、下流に進むにつれて黄緑系のステインになっていた。朝
一のスロープ付近の水温は25℃台で、日中は28℃近くまで上昇した。まだアオコの影響は見られず、曝気装置は板ヶ谷橋下流側の1基のみが稼働していた。プラクティスをしたベテラン選
手からは「ベイトフィッシュが少なくて、釣れる数は少い。」といった話が聞かれた。天候は晴天ながら時折雲が掛かって日差しが弱まり、下流から上流方向に向けての風が吹いていた
。事前情報が乏しく、梅雨から夏への移り変わりのタイミングで開催されたチャプター愛媛第4戦エバーグリーンCUPは、予想に反したハイウエイトの大会となった。
今回優勝したのは、稲生川上流のフラットエリアで4キロ超えのハイウエイトを叩き出した
長瀬憲章選手。ボイル打ちで1本目をキャッチした後は、水深8ｍから5ｍラインを、クロー系ワームのリーダーレスダウンショットで攻略。今大会の最大魚となった54ｃｍ、2300ｇを含むキロアップの魚でリミットを揃え4266ｇをウエインした。第2位は、肱川上流域をスモラバのパワーフィネスで攻略した昨年の覇者、村上太一プロ。Ａスロープ下流側の橋脚で600ｇをキャッチした後、上流側のベンド部分に移動。岩に流木が絡んだ部分を、同じくパワーフィネスで攻めて2キロオーバーをキャッチした。その後は稲生川の岩盤にストレートワームのネコリグをフォールさせて入れを行い、3347ｇをウエインした。第3位は、ダム全域で魚をキャッチしてきたスーパーロコアングラー菊池芳郎選手。朝一に中流スロープ対岸のインレットを、シャッド系ワームのノーシンカーで攻めてキロフィッシュをキャッチ。その後は、板ヶ谷橋下の垂直コンクリート護岸で700ｇを追加。終了間際に稲生川の岩盤で1800ｇをキャッチして入れ替えを行い、3290ｇをウエインした。第4位は、ストレートワームのフリーリグでパターンを掴んでいた坂本洋司選手。シェード、ベイト、水通しが当てはまる岩盤を狙ってリミットを揃えた。稲生川上流の流れ込みに浮いているチップゴミで喰わせた1500ｇがキッカーとなり2894ｇをウエインした。第5位は、コンバットクランク480でディープの魚にスイッチを入れた石川秀夫プロ。板ヶ谷橋下流側にあるスロープ跡の沖側を、デイープクランクで攻略。最大潜航からのピックアップ時にバイトが集中した様で、1500ｇを含む2770ｇをウエインした。
今回の野村ダム戦は、インレット周りでベイトを捕食している個体狙いと、水深5ｍを基点としたリアクション系の釣りが正解だった。深めに落ちたベイトフィッシュに合わせてバスの
着くラインも深めとなり、一瞬の早い動きや強めのアクシン、強い波動に対してサイズのいい個体が口を使った様だった。今期はコロナの影響を考慮して1月から大会スケジュールを組
んでいのだが、延期が重なりやっと迎えられた大会だった。地元の方々の温かいご理解に選手及びスタッフ一同、心から感謝いたします。次回は8月22日に灼熱の野村ダムで開催される予
定だ。最後になりましたが、高性能なロッドと沢山のルアーを提供して下さいましたエバーグリーン様、本当にありがとうございました。
| 天気 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 気温 | 31℃ |
| 水温 | 27℃ |
| 水位 | 夏水位100％ |
| 水質 | ステイン |
| 風 | 弱風 |
